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2025.10.06スタッフブログ
土壌汚染の心配がある土地を安全に解体する方法

土壌汚染の心配がある土地を安全に解体する方法
土壌汚染が心配な土地の解体は慎重に
古い建物を解体工事するとき、「この土地は昔、工場やガソリンスタンドだった」と聞くことがあります。
そんなときに気をつけたいのが「土壌汚染」です。土壌汚染は、見た目ではわからない「地面の中の汚れ」です。
放っておくと健康被害や環境への悪影響が出ることもあり、解体工事の前にしっかり確認しておくことが大切です。
ここでは、土壌汚染が心配な土地を安全に解体するための基本の流れや対策を、わかりやすく見ていきたいと思います。
なぜ解体工事と土壌汚染は関係があるの?
解体工事は建物を壊すだけでなく、「地面を掘る」「基礎を撤去する」といった作業も行います。
たとえば、昔の工場では油や化学薬品が土にしみこんでいたり、ガソリンスタンドでは地下タンクから燃料が漏れていたりします。
これらが長年 蓄積することで、有害物質(鉛・ヒ素・トリクロロエチレンなど)が土壌を汚してしまうのです。
つまり、解体工事のタイミングは「土壌汚染の有無を確認する機会」でもあります。
読まれています【土壌汚染調査が必要なケースと土壌汚染調査のタイミング】の記事はコチラ≫≫
土壌汚染が起きやすい土地とは?
すべての土地が汚染されているわけではありませんが、次のような場所は注意が必要です。
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以前に工場や倉庫、メッキ工場などがあった土地
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ガソリンスタンド、自動車整備工場があった場所
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クリーニング工場(溶剤が使われていた可能性あり)
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産業廃棄物の処分場や埋め立て地
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長期間、農薬や除草剤を使っていた農地
こうした土地では、知らないうちに有害物質が土の中に残っていることがあります。
解体工事を行う場合や、土地を売買したりする前に、専門業者へ相談するのと安心でしょう。
解体前に行うべき「土壌調査」とは
土壌汚染を調べるために行うのが「土壌調査」です。土壌汚染調査にはいくつかの段階があります。
ここからは、土壌汚染調査について見ていきたいと思います。
読まれています【解体工事における土壌汚染の調査方法と対策】の記事はコチラ≫≫
① 表層調査
地表近くの土を採取して、汚染の有無を調べます。比較的短期間で結果がわかる調査です。
② 詳細調査
もし、表層調査で汚染の可能性が見つかった場合、さらに深い場所の土を採取し、具体的な汚染範囲や濃度を調べます。
③ 対策計画
土壌汚染が確認されたら、どのように除去・処理するかの計画を立てます。
土壌汚染調査の結果は「報告書」としてまとめられます。
土壌汚染調査には専門の技術と機材が必要です。
土壌汚染が見つかった場合の安全な対策方法
実際に土壌汚染が見つかった場合は、一般的には次のような方法で対応します。
(1)掘削除去(くっさくじょきょ)
汚染された土を重機で掘り出し、処理施設へ運んで浄化します。
最も確実な方法ですが、費用が高くなりやすい点がデメリットです。
(2)封じ込め
汚染部分をコンクリートやシートで覆い、外に広がらないようにする方法です。
工場跡地など、汚染範囲が広い場合に使われることがあります。
(3)原位置浄化(げんいちじょうか)
土を掘らずに、薬剤や微生物の力でその場で汚染を分解する方法です。
環境への負担が少なく、費用も比較的抑えられるのがメリットです。
どの方法を選ぶかは、汚染の範囲・深さ・土地の利用目的によって変わります。
安心して任せられる業者選びのポイント
土壌汚染のある土地の解体は、通常の解体工事よりも専門性が高くなります。
次のポイントをチェックして、信頼できる業者を選びましょう。
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解体工事業と産業廃棄物収集運搬業の許可を持っている
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土壌調査業者と連携できる体制がある
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同様の実績や施工例がある
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工事前にリスクや費用について丁寧に説明してくれる
特に、解体と調査を別々に依頼するよりも、ワンストップで対応できる業者のほうがスムーズで安心でしょう。
クリーンアイランドでは、土壌汚染地にまつわるコンサルティングをさせて頂き、調査・対策工事から解体工事、杭引き抜き工事まで全て一貫してお任せいただけます。
全国各地、対応させていただきます。
土壌汚染地についてお困り事がありましたら、是非一度クリーンアイランドにご相談ください。