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2025.10.16スタッフブログ

初めてでもわかる!土壌汚染の基礎知識と対策ポイント

土壌汚染 杭抜き工事 解体工事

初めてでもわかる!土壌汚染の基礎知識と対策ポイント

 

土壌汚染とは

「土壌汚染(どじょうおせん)」という言葉を聞いたことはありますか?
普段の生活ではあまり意識しないかもしれませんが、家を建て替えるときや土地を売買するときなど、実はとても大切な問題が土壌汚染なのです。

ここでは、

  • 土壌汚染ってそもそも何?

  • どんな原因で起きるの?

  • 放っておくとどうなる?

  • 対策や予防方法は?

といった土壌汚染の基本の疑問を、初めての方にもわかりやすく紹介したいと思います。

読まれています【解体工事で土壌汚染調査が必要になる時・土壌汚染について】の記事はコチラ≫≫

土壌汚染とはそもそも何?

「土壌汚染」とは、土地の中に有害な物質がしみこんでしまっている状態のことをいいます。
たとえば、工場やガソリンスタンドなどで使われていた油や薬品、金属などが長い年月の中で地面に浸み込み、汚れてしまうことがあります。
見た目は普通の土地でも、土の中には人や環境に悪影響を与える物質が残っている場合があるのです。

土壌汚染の代表的な有害物質には、鉛(なまり)やカドミウムなどの「重金属」、トリクロロエチレンなどの「有機溶剤」、ガソリンや油などの「鉱物油」などがあります。
これらの有害物質は少しの量でも長期間にわたって健康や環境に影響を与える可能性があります。

土壌汚染はどんな原因で起きるの?

では、なぜ土壌汚染が起きるのでしょうか?
土壌汚染の主な原因は「人の活動」にあります。
ここでは代表的な3つをわかりやすく見ていきたいと思います。

(1)工場や事業所からの漏えい

金属を加工する工場や、化学製品を扱う事業所では、製造や洗浄の過程で薬品や重金属を含む廃液が発生します。
昔は今ほど環境基準が厳しくなかったため、廃液をそのまま地面に流したり、処理が不十分なまま排出していたケースもあるようです。
結果、鉛(なまり)・カドミウム・六価クロムなどの重金属類やトリクロロエチレン・テトラクロロエチレンなどの有機溶剤、シアン化合物など、メッキや金属精錬で使われる薬品などの有害物質が地面に染み込み、長期間にわたり土壌中に残ってしまいます。
これらの物質は水に溶けやすく、地下水に混ざって広範囲に汚染を広げてしまうこともあります。
特に古い工場跡地を再利用しようとした際に、初めて汚染が発覚するというケースも見られます。

(2)ガソリンスタンドや自動車整備工場

ガソリンスタンドでは、地下に燃料タンクが設置されています。
このタンクが老朽化すると、ガソリンや軽油などが地中に漏れ出すことがあり、知らないうちに土壌が汚染されている場合があります。
ガソリンや油は自然分解しにくく、長年にわたって土の中にとどまるため、時間が経っても汚染が残り続けるのが特徴です。
整備工場でも、廃油・ブレーキ液・洗浄溶剤などを扱うため、誤って地面にこぼしたり、排水処理が不十分だった場合に汚染が生じることがあります。

(3)廃棄物の不法投棄や農薬の使いすぎ

もう一つの原因が、不適切な廃棄や農薬の長期使用です。
産業廃棄物や建設残土などを、正しい手続きなく埋め立てる「不法投棄」は、土壌汚染を引き起こす大きな要因です。
特に、古い廃棄物には重金属やPCB、油分を含むものが多く、それらが時間とともに溶け出して地中に広がります。
これらは周辺の土地にも影響を与えることがあります。
また、農地では長年にわたって同じ農薬や化学肥料を使い続けると、有害成分が蓄積して土壌の性質を変えてしまうことがあります。
特に、カドミウムを含む肥料や古い農薬(PCB系など)は分解されにくく、土壌汚染の原因になります。

土壌汚染がもたらす影響・放っておくとどうなる?

土壌汚染は、一見「地面の下だけの問題」に思えるかもしれません。
しかし実際には、人の健康・土地の資産価値・周辺の環境など、さまざまな面に悪影響を及ぼします。
土壌汚染を放置すればするほど被害が広がる可能性があるため、早めの対策がとても大切です。

読まれています【土壌汚染って何が怖いの?】の記事はコチラ≫≫

(1)健康への影響

土壌汚染で最も心配されるのが「健康被害」です。
汚染された土地で栽培された野菜や果物を食べたり、地下水を飲み水や生活用水として使ったりすると、体内に有害物質が取り込まれてしまうおそれがあります。
代表的な有害物質には、次のようなものがあります。

・鉛(なまり):神経系に影響を与え、子どもの発達障害や貧血を引き起こすことがある

・カドミウム:腎臓の機能を低下させ、骨がもろくなる「イタイイタイ病」の原因物質として知られる

・六価クロム・ヒ素:発がん性があり、長期間摂取すると健康被害を引き起こす可能性がある

・ベンゼンなどの揮発性有機化合物(VOC):空気中に揮発して吸い込むことで、頭痛・めまい・肝臓障害などを起こすことがある

こうした汚染はすぐに症状が出にくいため、気づかないうちに健康を害してしまうこともあります。

(2)土地の価値が下がる

また、土壌汚染は「不動産価値」にも大きな影響を与えます。
もしその土地が汚染されているとわかった場合、「買い手が見つかりにくくなる」「価格が相場よりも大幅に下がる」「売買契約後に汚染が見つかり、トラブルになる」といった問題が起こることがあります。また、浄化(除去)や調査の費用は土地の所有者が負担するケースが多く、何百万円〜数千万円かかるケースもあります。
たとえ小規模な汚染でも、解体工事や土地売買の際に発覚すると、「思わぬ出費」や「取引停止」につながるおそれがあります。
そのため、土地を売買・活用する前に土壌調査を行うことが大切です。

(3)周囲の環境にも広がる

土壌汚染の恐ろしい点は、「一箇所にとどまらない」ということです。
たとえば、雨が降るたびに汚染物質が溶け出して地下水や川に流れ込む、風によって粉じん(汚染された土のホコリ)が飛び散る、地下水が移動することで、離れた場所まで汚染が広がる、といったことが起こります。
このようにして、自分の土地だけでなく、隣接地や公共用地まで汚染が拡大するケースもあります。

土壌汚染を防ぐためにできること

新しく汚染を生まないようにするためには、日ごろからの意識と管理が大切です。

  • 油や薬品を扱うときは、こぼれ防止対策を徹底する

  • 工場や事業所では、定期的に土壌・地下水をチェックする

  • 解体工事や建て替えのときは、専門業者に調査を依頼する

  • 土地を買うときは、過去にどんな用途で使われていたか確認する

土壌汚染は「見えない汚れ」なので、早めに気づくことが何よりの防止策になります。

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クリーンアイランドでは、土壌汚染地にまつわるコンサルティングをさせて頂き、調査・対策工事から解体工事、杭引き抜き工事まで全て一貫してお任せいただけます。
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